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ホツレ日記

映画 古長屋 銭湯暮らし

得た分何かを失うのではなく、失っても何かを得る 春

すでに季節は春の雰囲気が漂い始めましたが、我が家では外と同様夜は冷えます。
昨年の冬に石油ストーブを購入してからまだマシにはなりましたが、まだまだストーブが活躍する時期は長そうです。寒さで起きるようなことってないと思っていたのですが、今日は4時半に目が冷めました。断熱が全然ない部屋でも、ストーブは空気を十分に暖めてくれます。部屋が暖かくなると外へ出るのが億劫になってしまい、しばらく手が休んでしまっていたのですが、ようやく今年の自宅補修活動が開始できそうです。

 

まず手始めに、床下の通気をある程度止めようと考えています。床下は風が通れるようになっているので、畳が敷いてあったときからすでに足元の寒さを感じていました。床下を部屋ごとに区切るのに、どうしたら良いかと前々から考えながら早半年といったところでしょうか。もっと深く考えて案を出していけば、意外と早く進められたのではと今となっては思うのですが、生活しながらの補修作業というのは、なかなか進まないもので。普段の生活の中でも家事等やることがたくさんあり、しかしそれ以上にやりたいことを優先してしまう私としては、半ば工事中の自宅に順応してしまう方が簡単だったようです。

 

そんな中で、手を動かし始めようと思ったのは何故でしょう。正直なところ自分でもわからないのですが、やりたいことを一通りやったからか、補修についていい考えが浮かんだからか、寒さがある程度峠を超えたので活力が出てきたのか、日本人的に3月が終わり、4月が始まりということで気分が高揚してきたのか。真相は自分ですら定かではありません。

 

そういえば、日本人は口下手だったりして想いや何かを伝えるときに行事やイベントを利用するというようなことを何処かで聞いたことがあります。

 

それとはちょっと違うのですが、新しく物事を始めたり気持ちを入れ替えるときには、ある程度の環境の変化は必要かも知れません。桜の季節に物事が終わりと始まりを迎えるのは子供の頃から幾度と無く経験してきているので、無意識にそう感じているのかもしれません。

 

入学と卒業のように何かが始まるということの裏には、何かが終わるということも同時に起こっています。別れとかそういったものも、この時期には多く、よく通っていた喫茶店が月末に閉店予定だったり、ご近所の方が引っ越してしまったり、仕事関係でも別の部署へ移動してしまう方も幾人かいたりします。それらはツラいことではあるのですが、何か新しいこともはじまるよね?と自身に言い聞かせ、ポジティブに捉えるようにしています。

 

そう考えられるようになったのはここ最近観た映画の影響が強いのかもしれません。
桐島、部活やめるってよ」や「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、好きな映画の1つ「おおかみこどもの雨と雪」統一性はナイのですが、映画の中の彼ら彼女らが映画が終わった後、何を思いどのように生きていくのか、私はいつも思いを馳せるのです。「おおかみこども~」に至っては、自宅を修繕するシーンもあり、余計に親近感がわきます。
「桐島~」はちょっと違いますが、映画の最後に皆様々な別れをして映画が終わります。「もののけ姫」もそうですね。違うかな・・・

 

元来作品には影響されやすかった私は、映画のセリフを事あるごとに口にしたりしていました。シャーロック・ホームズは特に顕著でした。映画もドラマも。「sorry,what?」はよく口にします。

 

映画のメッセージや思考までを実生活に取り入れるキッカケになったのは、いろいろな映画評論家の方の評論を読んだり聞いたりしてからです。それらの評論家の方達を知る事ができたのは近くの喫茶店に通い始めてからです。

 

そこでは映画についていろいろなことを話しました。映画の観方やどんな面白い映画が上映されているか、アレは観た?コレは観てない、この監督は他にもこんな作品を撮っている、この映画についてこの評論家はこう語っている、僕は、私はこう思う。

 

映画を観始めるようになって、映画でこんなに話ができ、とても楽しい時間を過ごせたのですが、今月末でそのお店も閉店してしまうこととなり、私はとても悲しいのです。

 

それでも、そこで知った映画の楽しみ方は忘れません。これからも映画を観続けるのが、いつかあった場所を忘れないための私に必要な行為のように思います。